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ルート配送きついからやめとけ?楽な理由・仕事内容を歴15年のプロが解説

この記事でわかること

  1. ルート配送はやめとけと言われる理由
  2. ルート配送の仕事内容
  3. ルート配送は未経験でもできるか

コンビニやスーパーなどに、配送する仕事がルート配送。

ネットで検索してみると「やめとけ」という意見もあれば、「楽だからおすすめ」なんて意見もあります。

ルート配送に興味があって、就職・転職を考えてたとしても、「本当はどっちなの?」と混乱しちゃいますよね。

結論、ルート配送はキツくなく、未経験者でもはじめやすい仕事です。

覚えることも少なく、仕事内容もシンプルなので、トラックドライバー入門におすすめですね。

ただし、ぼくの体験上、単調な仕事が苦手ならルート配送はやめといた方がいいです。

この記事では、歴15年のプロドライバーが「ルート配送やめとけ」の理由を解説します。

ぼくの体験談から、それでもおすすめな理由も紹介していきますね。

 
  
   
    
     
   
   
   

ヒロブ

   

・ドライバー歴15年のプロ 

・管理職兼現役ドライバー
・残業ほぼなしで平均月収50万円

・実体験から記事書いてます

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ルート配送の仕事内容は?

ルート配送とは、特定の配送ルートに沿って、商品や荷物を定期的に配達するのが仕事です。

たとえば、コンビニやスーパーへ商品を運ぶときに、決まったルートを通って複数の店舗に配送する仕事になります。

ルート配送の特徴は、毎日同じルートを走ることが多いため、道を覚えやすく効率的に作業を進められること。

また、ルート配送の仕事は、商品を配送先まで届けるだけではなく、以下のような内容も含まれます。

  • 商品の積み込み:出発前に、配送する商品をトラックに積み込みます。配送先での作業をスムーズに行えるように、順序よく積み込むことがポイント。
  • 配送先での商品管理:配送先に到着したら商品を下ろし、店内の指定された場所に運び入れます。商品がぶつけたりしないように、注意を払いながら作業を行います。
  • 伝票の処理:配送先で商品の受け渡しが終わったら、伝票の確認・必要があればサインをもらいます。これにより配送の証明が完了します。

ルート配送の魅力は、決まったルートを毎日運転するため、効率的に仕事を進めやすい点にあります。

また、道に慣れてくると、スムーズに配送を終えられるようになり、時間を有効に使うことができるようになりますよ。

ルート配送「やめとけ」と言われる5つの理由

ほとんど決まった道ばかりであきる

ルート配送は決まった荷物を決まった場所の届けるのが仕事なので、ほとんど決まった道しか走りません。

そのため、毎日に変化がなく飽きてしまう人も多いです。

「トラック運転手はいろんな場所へ行けていいなぁ」なんて思ってる方もいるかもしれませんね。

ですが、ルート配送の運転手は決まった場所にしか行かないので、単調な仕事が苦手なら、ルート配送は向いてないでしょう。

常に時間に追われがち

ルート配送は決まった時間に荷物を届けるのが基本なので、勤務中は時間との戦いになります。

実はルート配送は時間管理をしてくのが大変な仕事で、下記のようなトラブルはしょっちゅう起こります。

よくあるトラブル

  • 交通渋滞: 都市部に多く見られ、配達のスケジュールに遅れが生じることも。
  • 駐車の問題: 配達先で駐車場所が見つからないことも多い。
  • 天候の影響: 雨や雪で道路状況が悪化し、配達が遅れることも。

上記のようなことは日常茶飯事、こうしたアクシデントにも対応していかなくてはなりません。

ですが、基本的には会社が余裕を持ったルートを組んでくれます。

そして道に慣れていくように、アクシデントにも慣れてくので、変に心配する必要はないでしょう。

重労働で体力を奪われる

ルート配送は運ぶものや環境によって、過酷さは大きく変わり、体力を必要とするケースもあります。

下記のような条件に当てはまると、体力がない人はキツく感じるでしょう。

  • 重い荷物の運搬: 会社によっては20キロ以上の荷物を運ぶことも日常茶飯事。
  • 階段を上る: エレベーターがない建物では階段で荷物を運びます。
  • 長時間のトラックの運転: 同じ姿勢でいることが多いので、腰に負担がかかりやすい。
  • 荷物の積み込み:手作業で積み込むことが多い(フォークリフトなどの機械を使用できるなら別)

このような理由から、ルート配送は体に負担がかかるときも多くあります。

なので、力や体力にあまり自信がないのなら、やめといた方がいいかもしれません。

荷物の持ち方のコツや仕事に慣れるまでは重労働に感じる人も多いでしょう。

仕事は基本1人

2人1組の場合もあるが、トラックドライバーは1人のことが多く、孤独な時間と感じるかもしれませんね。

特にルート配送は一件一件の距離が短いことが多く、会社仲間とハンズフリーで会話する距離もない。

ルート配送は一般のトラックドライバーに比べれば、お客さんと話すことは多い。ですが仲間と話す機会は少ないのが現状です。

なので、もしあなたが仲間と共に仕事をしてくのがやりがいなら、おすすめしません。

事故のリスクがある

ルート配送に限った話ではありませんが、運転する時間が増すので事故にあうリスクも高くなります。

引用元:三井住友海上

上記の表からわかるように、事故の約8割はヒューマンエラーによるもの。

ほぼ同じ道を運転してるとはいえ、慣れから事故につながることも少なくありません。

事故の程度によっては免許停止・取り消しといった処分を受けることもあります。

最悪仕事の継続が難しくなることもあるので常に集中することが求められます。

それでもルート配送をおすすめする5つの理由

収入が安定しやすい

ルート配送は1日の配送量にばらつきはあるものの、安定した仕事量があります。

仕事量が安定してることから、毎月安定した給料がもらえるのも大きなメリット。

配送業では閑散期になると仕事が少なくなり、急遽休みになり給料が減ってしまうなんてこともあります。

ですが、ルート配送ならば仕事量が安定していて、月の給料が決まってる会社が多いので安心して働けますよ。

一言アドバイス

現役プロドライバー:ヒロブ

ルート配送は安定して働きやすい一方で、ガンガン稼ぎたい人には不向き。

配送業は配達する件数や荷物が増えれば、比例して給料も上がっていくものです。

ですが、ルート配送は配達する件数は毎日ほぼ変わりません。

そして荷物の量に関しては、時期や扱う荷物によって変動はあるものの、給料への影響はあまりありません。

なので、安定よりも稼ぎたい意欲が強い人は、ルート配送では物足りない可能性があります。

時間管理がしやすい

ルート配送は毎日同じお客さんに配送するため、時間管理がしやすいです。

仕事の開始時間や終了時間が一定なのも、ルート配送のメリットといえます。

8時9時10時11時12時13時14時15時16時17時18時
月曜日出社A社B社C社お昼休憩D社E社F社G社帰社終了
火曜日出社H社J社O社お昼休憩D社P社K社Q社帰社終了
水曜日出社A社L社C社お昼休憩D社M社N社G社帰社終了
木曜日出社H社B社O社お昼休憩D社E社F社Q社帰社終了
金曜日出社A社J社C社お昼休憩D社P社K社G社帰社終了
1週間の仕事の流れ(例)

会社によっては出社時間にバラツキがあったりするケースはあるが、決まった場所に配送するのは同じ。

トラブルがなければ、同じ時間に終わることが多いので、仕事後の予定も組みやすいのが嬉しいですね。

方向音痴でもできる

方向音痴で道覚えが悪いから、トラック運転手はできないなんて思ってる人もいるかもしれません。

ですが、ルート配送は決まった場所に荷物を届けるのが仕事なので、道もほとんど同じ道です。

スポット配送※とは違い、一度覚えてしまえば道に迷うことはないので、方向音痴でもできます。

地図を見るのが苦手・・、道覚えがよくない・・、そんなあなたでもルート配送であれば問題ありません。

スポット配送と違って毎回配達先を調べる必要もないので、ストレスも少なく働けますよ。

※スポット配送とは

現役プロドライバー:ヒロブ

スポット配送とは、単発で依頼される一度だけの配送のことをいいます。

以下にルート配送との違いをまとめてみましたので、参考にしてくださいね。

項目ルート配送スポット配送
一回覚えればOK毎回調べる必要あり
配送先決まった配送先その都度違った配送先
配送料金月極め、距離制など都度見積もり、距離制など
頻度毎日、毎週など定期的な配送単発、不定期な配送
荷物の種類ある程度決まってる様々な種類がある
働き方時間やルートが安定している柔軟な働き方が可能
メリット安定した収入、効率的な配送高収入の可能性あり、自由な時間多め
デメリット融通が利きにくい、単調な作業収入が不安定、体力が必要

人間関係での悩み少なめ

どんな仕事でも、職場の人間関係で悩んだ経験のある人は少なくない。

たとえ苦手な人がいて関わりたくなくても、職場が同じだと避けるのは難しかったりしますよね。

その点、トラックドライバーだと、1人の時間が多いので人間関係での悩みは少なめです。

人にあまり気を使いたくないあなたにはピッタリといえます。

1位2位3位
2023年全体の転職者給料が低い(11.5%)職場の人間関係が悪い(9.1%)会社の将来性、安定性に不安があった(8.0%)
2023年全体の転職者給料が低い(12.5%)職場の人間関係が悪い(9.3%)仕事内容に不満があった(6.6%)
2023年全体の転職者職場の人間関係が悪い(9.9%)給料が低い(9.3%)会社の将来性、安定性に不安があった(6.9%)
マイナビ転職動向調査2024年版(2023年実績)を元に作成

上記の表からも分かる通り職場の人間関係が原因で辞める人はたくさんいます。

もしあなたが会社の人間関係で悩むことが多いなら、1人の時間が多いトラックドライバーへの転職・就職がおすすめですよ。

仕事内容がシンプル

ルート配送の仕事内容は繰り返し作業が多く、覚えることは他業種に比べると多くはありません。

仕事内容はザックリにはなりますが、下記の3点のみになります。

  1. 荷物の積み込み
  2. 荷物の配送
  3. 伝票整理

細かく言えばもっとありますが、ルート配送の仕事は至ってシンプルなものになってます。

シンプルで分かりやすい仕事内容になるので、ルート配送が未経験でも飛び込みやすくなってますよ。

ルート配送に関するよくある質問

ルート配送に関しては、多くの方がさまざまな疑問を持っていると思います。

そこで、今回は特に多く寄せられる質問について解説します。

これを参考にして、ルート配送の仕事についての理解を深めてもらえればと思います。

ルート配送は体力が必要ですか?


ルート配送の仕事は、体力がそれほど必要ない場合が多いです。

なぜなら、配送先が決まっているため、長時間の運転や重い荷物の運搬が少ないケースが多いからです。

たとえば、毎日決まったスーパーに食料品を配送する場合、運ぶ商品もある程度決まっているため、慣れてくるとスムーズに作業を進められます。

道に迷ったらどうすればよいですか?


初めての配送先や慣れないルートを運転するとき、道に迷うこともあるでしょう。

しかし、現在ではカーナビゲーションやスマートフォンの地図アプリを利用すれば、道に迷う心配はほとんどありません。

また、ルート配送では、同じルートを繰り返し運転するため、すぐに道を覚えられるようになります。

ルート配送の仕事はどのような人に向いていますか?


ルート配送の仕事は、規則的な仕事が好きな方や、同じルートを毎日運転することに抵抗がない方に向いています。

たとえば、毎日の変化を好まない方や、効率的に作業を進めるのが得意な方にはぴったりの仕事です。

また、運転が好きで、道を覚えるのが得意な方にも適しています。

ルート配送の仕事は将来的に安定していますか?


ルート配送の仕事は、今後も需要が安定している職業の一つです。

特に、食料品や生活必需品の配送は常に必要とされるため、この分野での仕事は安定しています。

たとえば、地元のスーパーやコンビニへの配送は、地域社会にとって欠かせないサービスであり、今後もその需要が続くでしょう。

これらの質問に対する回答を参考にして、ルート配送の仕事に対する不安や疑問が解消されることを願っております。

ルート配送は、一度慣れてしまえば非常に効率的で、安定した仕事となる可能性が高い職業です。

まとめ:ルート配送を10年以上続けた体験談

ルート配送を10年以上続けて思うことは、未経験者におすすめということ。

仕事内容もシンプルで給料も安定してるので、トラックドライバー初心者に適しています。

最後にルート配送のメリット・デメリットを下記にまとめてみました。

メリット

  • 人間関係で悩むことが少ない
  • 収入が安定してる
  • 毎日同じ道・場所への配送なので覚えやすい

デメリット

  • 仕事内容に変化が少ないので、飽きやすい
  • 会社によっては勤務時間が早朝や深夜の場合もある
  • 歩合制ではないことが多いので、働けば働くほど多く給料がもらえるわけではない

もしあなたが安定した給料やシンプルな仕事を求めてるなら、ルート配送に就職、転職してみてはどうでしょうか?

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監修者情報

この記事を監修した人

  • 監修者なべけん
  • 新卒でスタッフサービスへ入社。
  • ジョブコーディネーター・無期雇用派遣担当として1,231名以上の雇用創出。
  • 国家資格キャリアコンサルタント(19005362)有資格者でキャリア支援実績112名以上。
  • システムエンジニアとしてプロダクトマネージャーを務める。

2021年に『よちきゃり派遣』を開設し、累計アクセス数は765,395PV以上。また、『PORTキャリア』などの大手メディア7社以上のキャリアコンサルタント監修を務める

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